ワディ・アル・ヒタン
ワディ・アル・ヒタンはアディ・エル・ラヤン保護地区のファイユン地方に属する。カイロの南南西150kmのエジプトの西部砂漠地帯にある。
ワディ・アル・ヒタンの地域は、約4000万年前、テチス海とよばれる海が広がっていた。そのころに堆積した砂岩・石灰岩・頁岩の地層が現在地表に表出している。この始新世の地層は最も古いもので約4100から4000万年前に形作られたと考えられている。この古い地層にはそのころの原始的なクジラの化石を始め、海牛類の化石、サメの歯、カメの化石なども発見されている。
中間の地層からもクジラの化石が発見されているが、もっとも新しい地層は約3900万年前に堆積し、この地層からは浅瀬にすむ動物の化石が多数発見されている。このことは、この時代に地殻隆起が起き、テチス海が無くなっていったことを示している。さらに約3700万年前には、マングローブの森が広がる海岸地帯だったと推定されている。
別名はクジラ渓谷・・・・。