アメリカの選挙 4
人権問題は、アメリカでは避けて通れない問題です。
ブッシュ大統領は、外交面はともかく、内政面、とりわけ人種間の差別・格差の是正には手をこまねいてきたといっていいでしょう。
その意味でレーガン-ブッシュ両政権の金持ち優遇政策が92年の人種暴動の背景であり、この事件はブッシュ再選に大きな影を落としたといえます。
「ロス暴動」を契機に、人種問題は大統領選挙における争点のひとつとして、表舞台に登場してきたのです。
近年の大統領選挙では、カリフォルニア州の呼び選挙が終了するころまでに、共和党および民主党の候補者はかたまり、夏の党大会まで論戦がひと段落するのが一般的でした。
しかし1992年の場合、若干事情を異にしました。
それは、無所属候補のロス・ペローが大統領選挙に加わり、11月の本選挙ではブッシュ、クリントンおよびペローによる三つどもえの戦いとなったからです。